掛け軸
短冊幅「はし姫の心をくみてたかせさす さほのしすくに袖そぬれぬる」
- 素材・寸法
- 紙本 6×35.5 33×142
- 箱
- 川上不白箱書
- 状態
- 古筆了意極題簽 平戸藩楽歳堂図書部蔵 表具少折れ
- 値段
- 165,000円
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作者略歴
織豊期から江戸時代初期の才女。出自や経歴には諸説あり定かではない。永禄10年生まれ、没年は寛永8年または元和2年。美濃国の地侍小野正秀の娘とされ、九条植道に和歌を、近衛信尹に書を習い、後陽成院流につらなる「お通流」の書で一世風靡する。淀君や徳川家康の信任を得て、醍醐花見に招かれ、千姫の婚礼の介添を果たしたとされる。また、真田信之と親交が深く、娘圓子(宗鑑尼)は信之の子真田信政の側室となり、長男信就を生んだ。
解説
歌は、源氏物語第四十五帖橋姫より。平戸藩の旧蔵品で、台紙に九代藩主松浦静山の設置した「楽歳堂文庫」の印を有する。 また、茶道不白流、江戸千家流の開祖川上不白の箱書がある。 歌の口語訳は「宇治川のほとりに暮らす姫君の気持ちを思い、浅瀬を漕ぐ舟の雫に濡れるように私は涙で袖を濡らしております」橋姫は宇治橋の神だが、宇治の姫君を暗示している。